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ベルギーでのダンジョンの話(長文!)
会う人会う人に、ベルギーのダンジョンでの話を少しずつしています。
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なぜか、一番思うことは「懐かしい」。
懐かしい感覚に襲われました。

私がSMを始めたのは2002年の夏、代々木にあった頃のラ・シオラ。
ダンジョンがあってプレイルームがあるから、と思っている人もいるみたいです。
もちろんそれもあるでしょうが、それだけではなく。
スレイブと過ごす「時間」や「空気」が、すごくあの頃と似ていたのです。

~~~
「今日は何をしたい?」
この問いに不思議な顔をするスレイブ。
なぜそんなことを聞くのか、という顔。
「私はあなたがスペシャルな縛りをするドミナだと聞きました・・・それだけです。」

なるほど。
彼らはSMという行為を求めに来ているのではなく、ドミナと上質な時間を過ごすために来ている。
方法は何でも構わない、と。

すると目的は彼の体や脳を支配することではなく、時間や空気を支配することとなる。
ハイヒールの音一つ乱してもならない、視線のくばせ方一つでも意識していなければならない、あの緊張感。

私は、こう思っていた。
このダンジョンでのセッションは、まるでトランプみたいなカードでタワーを建てているみたい、と。
仕草、足音、視線、苦痛を与えること、少しの快楽・・・ひとつひとつのことを繊細に組み立てているみたいだった。
何か一つでも乱れれば全て崩れてしまうような儚さを感じていた。

外から近づいてくる足音が聞こえる。
ダンジョンのマダムだ。
小柄なマダムはかっちりとした黒いスーツを着て、髪をきゅっと結い上げている。細い指に細い煙草をくゆらせて。
上品な黒い猫のように部屋に入ってきたマダムは、私に捕らえられているスレイブの前に立った。
何かを乞うような顔をしているスレイブにマダムはフランス語で2,3言なにか話しかけて、それから乳首をきゅっとひねりあげた。
苦痛に歪む顔に煙草の煙をゆったりと吹きかけるマダム。
その横顔の美しいこと。
彼を静かにあざ笑うと、黒くて美しい猫は去って行った。

こうしてまたカードが追加され、海は深くなっていく。

~~~

苦しくても、共に海に沈んで行くような、あの感じ。
なぜ私がこういう感覚を「懐かしい」と思ったのか。

それは多分「一緒に」重くて苦しくて甘い時間を過ごしたからだと思う。
スレイブはスレイブとして、積極的にセッションに参加する。
苦しい、嬉しい、悲しい、辛いを目や顔で訴え、唇を噛み、声をあげ、心細ければ体を寄せ、そして敬いの証として跪き、ハイヒールにキスをする。
彼と共にセッションを作り、彼と共に深海に潜っている・・・そういう感覚がある。

昔は・・・というのはいやだけど、昔のマゾたちは女王様をのせるのがとても上手かった。
プレイ中にM男なりに自己主張をし、言葉や行動で今の自分の気持ちを積極的に伝えた。
まあそれは時にずうずうしかったり滑稽だったりするんだけど(笑)、
持っているイメージを共有したプレイができるととても楽しかった。

もちろん今だってそういうM男くんたちはたくさんいる。
でも、全体の傾向として、女王様に与えられることを待っているM男くんが多くなってきているかな。
何でも先にオーダーすればそれは叶えられるので、それを待っている、というような。
そして、それに応えるかのように「○○ができる」ということばかりをドミナが重要視してしまうようになる。

ダンジョンのマダムは、ただただ素敵な女性だった。

マダムはおそらく何かが特別にできるというわけではない。
鞭で相手の意識を飛ばすほど快感に溺れさせることや、アナルで何度もいかせること、緊縛は無理にしても革拘束具のスペシャリスト、フェチプレイに長けている・・・そんなんじゃない。

ただ、素敵なの。
鞭で意識が飛ばなかったとしても、マダムと共に時を過ごしたスレイブは鞭を打たれるだけでとろけるんだと思う。


M男への躾も必要だ。
セッションが終わってすぐシャワーへ行くようなスレイブは1人もいなかった。
共に素敵な時間が過ごせ目の前のレディをドミナだと認められれば、セッション後、まず彼らは跪きハイヒールに唇を寄せる。

驚いたのは、目にしたスレイブ全員が全員、セッション中の待ちの姿勢が同じだったこと!
何て調教が行き届いているんだろうと、本当に驚きました。

昔のM男が良かったというのは、10年以上前の女王様たちがずっとM男を調教して育ててきたということ。
今のM男が、というのは私たちのせいでもある。


そういったもろもろのことを、私は忘れていたかもしれない。
でも思い出した。


とにかく私は、時間が経てば経つほどじわじわと、すごくいい時間を過ごしてきたんだと感じています。
マダムも、スレイブ達も、本当に素敵だった。

4日間をまるまるダンジョンで過ごした。
「ムラサキ、あなたはドミナだわ。今度はいつ来てくれるの?」
いたずらっぽい目でマダムはそういってくれて、私はすごく嬉しかった。
また機会があれば、是非赴きたいと思っています。
【2011/11/09 20:54】 | 2011.oct Paris&Belgium | page top↑
無事帰国しました。
本日、ヨーロッパより無事帰国しました。
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前半パリでのフェティッシュパーティーに参加。
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後半はベルギーのSMクラブにて、セッション見学や参加、またこちらからの緊縛技術の提供といったSM研修を行いました。

SMクラブでの研修は今までイングリッシュスピーカーのドミナたちが何名か行っていましたが、私は最低限以上は特に喋れるわけではありません。
そういう意味で、今回のベルギーでのSMクラブ参加は私にとってチャレンジでした。

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日本語が全く話せないMとのセッションはこちらで沢山経験済みだったので不安はありませんでしたが、先方のダンジョンのマダムとの意思疎通が一番不安でした。
言葉の行き違いで信用を失うようなことは絶対にあってはならないと構えていたのですが、結果としてはそのようなことはなく、次に繋がるようなとてもいい雰囲気で終われたのではないかと思います。
フランス語圏の人たちの、雰囲気をとてもとても大事にするセッションも、とても勉強になりました。


「ヨーロッパ研修ってシオラからお金出るんですか?」とよく聞かれますが、基本全部自費です。
シオラが与えてくれるのは機会と人脈。
ここから何を掴むかは自分次第なのです。

もしかしたら私、今回で5回目かも。
今まで「ただ参加する」というスタンスだったこの研修旅行も、ようやく自分からテーマを探して作っていく、というような感じになってきたような気がしています。


さて次は・・・う~ん、まだ考え中。
どうしようか迷ったのですが、ユーロは円にせずそのままにしました。

今日はとりあえず寝ます。
時差ぼけさえ治れば日常生活に復活!
今回の完全復活は早そうです。あまり疲れていません。
【2011/10/25 22:40】 | 2011.oct Paris&Belgium | page top↑
パリ2日目・船上SMパーティー
今日は船上SMパーティーの日。

セーヌ川を遊覧したあと、勝手に踊ったりプレイしたりを楽しむパーティーです。

私はフランス人の縛りを近くでガン見していたからか、縛りを頼まれ、その場で即興縛りショー?みたいに縛ってみました。
そんなノリで縛られるMは、照れているのか周りのギャラリーとしゃべりながらとかのパターンが多いのです。
おいおいそんなのがお前の縛られる態度か?と思いつつも、いつものことなので、どこで落としてやろうかと考えながら黙々と縛ります。

吊って欲しいとのフランス人緊縛好きミストレスのお願いでしたが、釣り床が微妙だし、吊り上げて完成というのは自分のスタイルではないのでやめておきました。

ということで足がついた縛りでしたが、決めるところは決めて、縛り完成。
拍手が沸いたので周りで見ていた緊縛好きのオーディエンスにも納得してもらえたようです。

それよりも、いつも即興で縛ったあとに嬉しいのが、縛った相手が喜んでくれること。
最初はふざけ半分で縛られちゃった~みたいにふるまっているM側が、終わったあとは私をドミナと認め、恭しくひざまづいて手にキスをして敬意を表してくれること。

いつでもリアルプレイの「間」と緊張感を忘れずに。
見せるのが目的じゃなくて、相手との関係を縄で作ること。

縛られるMがそれを感じてくれたら本望だと思っています。


そんなことをして遊んだり、会場を徘徊。
野犬が多くて困りました(^^;。


明日はフランス最大のフェティッシュイベント「デモニア」の本番。
あきほ、かのん、渚の3名のドミナがデモニアのステージに立ちます。
頑張れ~~!
【2011/10/15 15:30】 | 2011.oct Paris&Belgium | page top↑
パリに着きました。
今回渡欧組のあきほさん・かのんさん・渚さん・紫の4名、無事パリに到着しております。

昨夕全員無事にパリ入りをし、地元っこに大人気という仏家庭料理を出してくれるというレストランで先にヨーロッパ入りをしていたリエさん合流し、ディナー。

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その後「クレイジーホース」というショーをみんなで見に行きました。

フェティッシュアートを見ているようなショーで、半日がかりのフライトの疲れも吹っ飛ぶ素晴らしさでした。
あのDita様もここのショーに出ていたんですって。
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シャンパンを飲みながらのディナーショー。
オリジナルの瓶がかわいい!

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みんな飛行機で寝てないからか!?
到着早々テンション高いぜ(笑)!


今は日付変わり14日の夕方4時です。
今日は夜から、セーヌ川をクルージングする、船上フェティッシュパーティーです。
【2011/10/14 22:46】 | 2011.oct Paris&Belgium | page top↑
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